2009年10月26日月曜日

CFDの特徴・メリット(1)ーレバレッジー

CFD取扱業者や証券会社その他CFD関連本をみてみるとよく「小さな資金で大きな投資」と書かれてあることがあります。

この「小さな資金で大きな投資」を可能にするのがレバレッジです。
株の信用取引のレバレッジは3倍程度でしたが、FXやCFDでは10倍、20倍は当たり前、100倍もざらですし、中には200倍という場合もあります。

このレバレッジは、株価指数や国内・外国株、その他商品(コモデティ)、債券ごとに異なるのがCFDの特徴にもなっています。

では、この高レバレッジは本当にアマチュアの個人投資家にメリットなのでしょうか。
答えは、それほどメリットとはいえないと思います。

具体例を挙げます。
例えば、証拠金として5万円用意し、これでレバレッジ200倍のCFDを購入するとします。1単位10万円のCFDを100枚購入すれば、10万×100枚で1000万円。持ち金5万円でもレバレッジ200倍のCFDなら1000万円までCFDを購入できますので、理論上はこういう買い方もできます。

しかし、その場合、そのCFDがどのくらい下げれば証拠金5万円が吹っ飛びゲームオーバーになるかわかりますか。
答えは、たった500円下げただけで5万円が吹っ飛ぶ計算になります(500円×100枚=5万円)。

10万円のCFDが500円下げたということは、わずか0.5%下げただけです。
たった0.5%下げたところで売っただけでその人は持ち金5万円を失い、ゲームオーバーで取引市場から強制退場になります。

ですから、たとえレバレッジ200倍といえども、現実にその200倍のレバレッジを効かせてCFD取引をする人は考えにくいわけです。
損をしてすぐ退場になるような買い方をする人はそうそういないはずです。

「レバレッジ100倍」とか「レバレッジ200倍」というのは、小遣いの少ないサラリーマンや学生、主婦などの一般の方をCFD取引に誘い込む甘くて巧みな表現にすぎないと思います。

ただ、そうはいってもCFDは株取引やFXに比べて魅力的な投資先であると私は考えます。
その点を以下では述べていこうと思います。

このブログでは、一貫してアマチュアの個人投資家の視点に立った記述をしていきますので、以下で述べる内容の中にも「それはメリットとは言い難い」という記述がでてくるかもしれません。
それでも、総合的に考えたら他の投資先に比べて魅力的な商品をいえます。

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