2009年11月4日水曜日

FXオンライン

この証券会社にはとても魅力的なメリットがあります。

(1)取扱銘柄数が非常に多い

(2)約99%という高い約定率
この点については、FXオンラインのホームページに実際に記載されていることをそのまま転載させていただきます。
>多くのFX取引では、スプレッドが狭くなると約定率は下がり、逆に約定率を高くするとスプレッドは広がるという傾向があります。
例えば、狙った価格で約定できない、狙った価格よりも不利な価格で約定してしまった、という経験はございませんか?いくらスプレッドが狭く有利なレートが表示されても、狙い通りに約定できなければ、事実上スプレッドが広いのと同じことになってしまいます。
>FXオンラインは狭いスプレッドでありながら、約99%という高い約定率をキープ。相場変動の激しいときも狙った価格でしっかり約定でき、大事な収益機会を逃しません。これにより、実際の取引コストを低く抑えられる環境を実現しています。

この点については実際にFXやCFDをされたことがある方でないと実感できないメリットですが、とても魅力的なメリットです。

2009年10月26日月曜日

CFDの構造・仕組みー総説ー

CFDとは何なのかと問われれば、一言で言うと株価指数や取引市場に上場されている個別株(国内株・外国株)、商品、債券の値動きの着目し、その値動きに差額で儲ける架空の商品となります。

ポイントは(1)架空の商品、(2)値動きの差額で儲けるということということです。
この点は、FXと同様です。といいますか、FXは為替版のCFDですから、構造・仕組みはそっくりです。

FXは今まさにブームになっており、様々な業者がFXに参入しています。
なぜここまでFXに参入する業者が多いかといいますと、FXという金融商品は業者にとってほとんど儲けられる仕組みになているからとだ思われます。

その証拠に、FX業者に口座を開設するだけで申込者は数千円から1万円くらいプレゼントされ、1回でも取引するとさらに数千円プレゼントしてくれる業者もあるくらいです。

FXもCFDも構造・仕組みはそっくりですから、CFD取扱業者(証券会社)も儲けの仕組みは基本的にFX業者と同じです。
そこで、以下では(3)CFD業者はいかにして儲けをだすかという点についても触れようと思います。

CFDの構造・仕組み(1)ー架空の商品-

CFDが架空の金融商品であるということは、個別株(国内株・外国株)を例にとって説明するとすんなり理解できます。
つまり、現実の株取引との対比で考えると簡単に理解できます。

株取引を扱っている証券会社の口座をお持ちの方も多いと思います。
株取引では、証券会社に言行って注文できるばかりでなく、電話注文やネット注文も可能です。若い方はネットでしか注文したことがないという方も多いと思われます。

しかし、証券会社に注文を入れるとは言っても、株取引においては投資家と証券会社の間には株式の売買契約は生じません。
株取引は民法上の売買契約を基礎とし、株式の所有者が売り手となり、この値段なら買ってもいいという人の間に売買契約が生じわけです。

では証券会社は何をしているかといえば、株の売買の仲介です。不動産業者が賃貸物件のアパートの部屋を仲介するようなものです。仲介のみを行う不動産業者はアパートの部屋を売っているのではなく、アパートの大家さんから仲介を頼まれて仲介を行い、その仲介料・紹介料を手数料として受け取っているわけです。

同様に、株の取引の証券会社の儲けは、株取引の仲介を行った際に生じる手数料ということになります。

これに対し、CFDの売買契約は、取引に参加した個人投資家とCFD取扱業者(証券会社)との間に生じます。
つまり、業者は仲介するのではなく、CFDという金融商品を直接投資家に販売しているのです。

これがCFDの構造・仕組みの出発点です。

しかも、CFD取扱業者(証券会社)が販売しているのは、株価指数や個別株、商品(コモディティ)、債券といった日々値動きが生じるものの価格に連動する架空の商品です。

昔の人が泥をこねて作った古臭い壷が何千万もしたとしても、金の壷のような価値は本来ないはずです。しかし、有名な人が作った壷は何千万で取引されるように、その値段で買いたいという人がいれば架空の商品であろうとちゃんと値がつくのです。

投資家はCFDという架空の商品をCFD取扱業者(証券会社)との間で取引しているという構造・仕組み理解していれば、CFDに関するなんでだろうという疑問の多くが解決できます。

CFDの構造・仕組み(2)ー値動きの差額が損益ー

このブログに書かれたCFDの構造・仕組みを知らなくても、CFDの取引はできます。

といいますか、現在CFD取引をされている方の多くは、CFDの構造・仕組みなど知らずに取引しているものと思われます。
しかし、このブログで書かれているCFDの構造・仕組みを理解していると、どの銘柄で取引すると利益を出しやすく損失を出しにくいかなどの実益を得られます。

とはいえ、小難しいことを知らないでもCFD取引がなぜできるかといえば、とにかく取引したCFD商品が上がったか下がったかで利益がでるか損失がでるかがほぼ決まるからです。

買ったCFD商品が買ったときよりも上がれば利益、下がれば損失です。
また、売りから入ったCFD商品が売ったときよりも下がれば利益、上がれば損失です。

ただ、これだけです。とてもシンプルに見えます。
このようにシンプルな金融商品を用意することにより、アマチュアの個人投資家にもCFD商品の取引が可能となるのです。

しかし、シンプルだからと言って生半可な知識だけで取引に参加する人ほど、CFD取引で失敗する可能性が高まります。
ですから、ちゃんとCFDの構造・仕組みを理解しておくことを強くお勧めします。

CFDの構造・仕組み(3)ーCFD業者の儲けの仕組みー

CFDの構造・仕組み(4)ーここだけの秘密の話ー

CFDの提供元によって約定までの時間、流動性提供能力に大きな違いがあるとされ、上場先物などとは異なる。このため業者選別に関しては特に注意が必要である。

CFDの特徴・メリットー総説ー

CFDの特徴・メリットに関しては、株取引やFX取引と対比して考えるととても理解しやすくなります。

まず、CFD取扱業者(証券会社)が挙げているCFDの特徴・メリットがだいたい次のような点です。

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(1)レバレッジが効き、少ない資金で取引できる。資金効率がよい
←株の信用取引では元手資金の3倍程度しか取引できないが、CFDでは数10倍~100倍以上の高いレバレッジを効かせることが可能
(2)24時間取引が可能
株取引では9:00~15:00(大証、ジャスダックでは15:10)しか取引できず、日中働いているサラリーマンはリアルタイム株価を見ながら取引しづらい
(3)同一商品を一日に何度も取引可能

(4)空売りができる
←株の現物取引では空売り不可
(5)取扱い銘柄数が非常に多い

(6)日本にいては買うことが難しい外国株のCFDの売り買いができる

(7)注文方法が多様
←CFDでは成り行き、指値以外にも利益確定・損失限定のための注文方法が存在する
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ただ、これらの中には魅力的に見せて個人投資家に買わせるための美辞麗句にすぎないものもあり、本当にアマチュアの個人投資家にとってのメリットなのか疑わしいものがあります。
また、ひとそれぞれ取引手法に得手不得手(得意不得意)がありますから、他の人にはメリットでも自分にはメリットとはいえないものもあります。

そこで、以下では、本当にあなたにとってのメリットが何なのかを考察してまいります。
これにより、あなたにとって最もふさわしい証券会社もきっと見つかるはずです。

例えば、CFDのメリットに「取扱い銘柄が非常に多い」「外国株のCFDの売り買いができる」というのがありますが、米マイクロソフトを売り買いすることはあっても全然知らないアメリカの銘柄をあなたが興味本位で売り買いすることはないはずです。
また、フランスのエルメスのCFDを売り買いすることはあっても、それ以外のフランスの銘柄を取引する人はごく少数です。

このように、取扱銘柄数の多いことをウリとする証券会社があなたにとって最もふさわしい証券会社とはかぎらないわけです。

証券会社選びは、以下で詳述するCFDの特徴・メリットを読んでからにした方がよろしいかと思います。

CFDの特徴・メリット(1)ーレバレッジー

CFD取扱業者や証券会社その他CFD関連本をみてみるとよく「小さな資金で大きな投資」と書かれてあることがあります。

この「小さな資金で大きな投資」を可能にするのがレバレッジです。
株の信用取引のレバレッジは3倍程度でしたが、FXやCFDでは10倍、20倍は当たり前、100倍もざらですし、中には200倍という場合もあります。

このレバレッジは、株価指数や国内・外国株、その他商品(コモデティ)、債券ごとに異なるのがCFDの特徴にもなっています。

では、この高レバレッジは本当にアマチュアの個人投資家にメリットなのでしょうか。
答えは、それほどメリットとはいえないと思います。

具体例を挙げます。
例えば、証拠金として5万円用意し、これでレバレッジ200倍のCFDを購入するとします。1単位10万円のCFDを100枚購入すれば、10万×100枚で1000万円。持ち金5万円でもレバレッジ200倍のCFDなら1000万円までCFDを購入できますので、理論上はこういう買い方もできます。

しかし、その場合、そのCFDがどのくらい下げれば証拠金5万円が吹っ飛びゲームオーバーになるかわかりますか。
答えは、たった500円下げただけで5万円が吹っ飛ぶ計算になります(500円×100枚=5万円)。

10万円のCFDが500円下げたということは、わずか0.5%下げただけです。
たった0.5%下げたところで売っただけでその人は持ち金5万円を失い、ゲームオーバーで取引市場から強制退場になります。

ですから、たとえレバレッジ200倍といえども、現実にその200倍のレバレッジを効かせてCFD取引をする人は考えにくいわけです。
損をしてすぐ退場になるような買い方をする人はそうそういないはずです。

「レバレッジ100倍」とか「レバレッジ200倍」というのは、小遣いの少ないサラリーマンや学生、主婦などの一般の方をCFD取引に誘い込む甘くて巧みな表現にすぎないと思います。

ただ、そうはいってもCFDは株取引やFXに比べて魅力的な投資先であると私は考えます。
その点を以下では述べていこうと思います。

このブログでは、一貫してアマチュアの個人投資家の視点に立った記述をしていきますので、以下で述べる内容の中にも「それはメリットとは言い難い」という記述がでてくるかもしれません。
それでも、総合的に考えたら他の投資先に比べて魅力的な商品をいえます。

CFDの特徴・メリット(2)-24時間取引ー

CFDの特徴・メリット(3)ー同一商品を一日に何度も取引可能ー

CFDの特徴・メリット(4)-空売りー

CFDの特徴・メリット(5)-取扱銘柄数ー

CFDの特徴・メリット(6)-外国株の購入ー

CFDの特徴・メリット(7)-多様な注文方法ー

2009年10月25日日曜日

CFDとはーその1-

CFDとは、Contract For Differenceの略語です。和訳すると、「差金決済取引」ということになります。

すでにFXをされている方の中には、「ありゃ、FXも差金決済取引じゃなかったっけ?」とお思いの方も多いと思います。
そうです。FXも実はCFDなのです。CFDの為替版がFXなわけです。

CFDの為替版がFXということからすると「他にもCFDの○○版があるの?」と疑問に思った方はするどいです。実は、たくさんあります。

CFDというのは人間が考え出した金融商品のため、国際的あるいはある一国の国内において価格が上下する指数や商品であればあらゆるものが対象になります。ただ、各証券会社がどの種類のCFDを扱っているかの違いは証券会社ごとに生じます。

CFDとはーその2-

CFDとは前にも述べましたように、差金決済取引のことです。

ただ、一般的にいって、CFDはただ単に金融商品のひとつとして扱われています。
つまり、個別株を対象とするCFDなら「株式CFD」、株価指数を対象とするCFDなら「株価指数CFD」と呼ぶといった具合です。
*為替を対象とするCFDは「為替CFD」とは呼ばずに、「FX」と呼ばれています。

ここで押さえて欲しいのは、CFDというのは人間が考え出した「金融商品」だということです。
証券会社はこの「金融商品」を投資家に提供することにより儲けをだします。

とともに、より魅力的な「金融商品」にして投資家に売り買いしてもらえるように、様々なメリットを提供しています。
そのメリットについて、このブログでは個人投資家が本当の意味で使えるメリットを教示できればと思っています。

差金決済取引とは

CFDの構造を一言で説明しろと言われれば、あるCFDを
(1)安いところで買ってそれよりも高いところで売れば儲けがでる
(2)高いところで売ってそれよりも安いところで買い戻せば儲けがでる
ということです。
*ここでは説明をわかりやすくするために、手数料等の証券会社側の儲けや税金を無視して説明しています。

つまり、このCFDという商品の時間軸での価格差に着目して儲けをだすのがCFDです。

例えば、あるCFD商品を20万で買って21万で売れれば1万の儲けです。また、20万で空売りして19万で買い戻せば1万の儲けです。
この1万が「差金」です。

「金」額に「差」が出たところで「決済」することにより、儲けを出したり損失を確定することができる「取引」なので、「差金決済取引」。

CFD、CFDとアルファベットで説明されるととてもとっつきにくい感じがしますが、とのかく商品が「高くなったか安くなったか」にだけ着目すればいいと考えればものすごくシンプルな構造であることがおわかりいただけると思います。

こうやって構造をシンプルにすることによって、金融商品を扱うことに不慣れな個人投資家にも金融商品を買ってもらいたいとして考え出されたのがCFDです。

2009年10月24日土曜日

CFDとは一体なんなのか

CFDとは、Contract For Differenceの略語です。
和訳すると、「差金決済取引」ということになります。

すでにFXをされている方の中には、「ありゃ、FXも差金決済取引じゃなかったっけ?」とお思いの方も多いと思います。

そうです。FXも実はCFDなのです。
CFDの為替版がFXなわけです。

CFDの為替版がFXということからすると「他にもCFDの○○版があるの?」と疑問に思った方はするどいです。
実は、たくさんあります。

CFDというのは人間が考え出した金融商品のため、国際的あるいはある一国の国内において価格が上下する指数や商品であればあらゆるものが対象になります。
ただ、各証券会社がどの種類のCFDを扱っているかの違いは証券会社ごとに生じます。

【CFDの種類】
大きく分類すると、次のように分類されます。
株価指数CFD
ニューヨークダウ、日経平均(日経225)など
個別株CFD(日本個別株CFD、外国個別株CFD)

商品CFD(コモディティCFD)
原油、金、大豆、トウモロコシなど
債券CFD

為替CD
いわゆるFXのこと

以下では、このCFDの種類ごとの特徴・メリットについて個人投資家にはどれがお勧めかを詳しく述べます。
また、それぞれ証券会社によって向き不向きがあるため、「この商品ならこの証券会社がおすすめ」といったような他のサイトやブログでは書かれていない情報を述べていこうと思います。

レバレッジとはーその1-

投資を始めたばかりの人でもよく耳にする「レバレッジ」。

FXやCFDをやるにあたってはこの「レバレッジ」が何なのかを理解しておく必要があります。この「レバレッジ」を理解しておくことで、資金運用の効率化を図ることができる反面、この理解を疎かだと大きな損失を被るおそれもあります。
絶対に理解しておくべき概念です。

さて、一般に「レバレッジ」とは「てこ」と訳されます。
しかし、厳密には「てこ」は英語で「lever」。この「lever」に「age」がつくことではじめて「レバレッジ」になりますから、厳密には「レバレッジ」は「てこ」ではありません。

では「レバレッジ」とは何なのかといいますと、それは「てこの作用」とか「てこ率」のことをいいます。要するに、「てこの原理」を用いて持ち金以上の資金運用を行うことを「レバレッジ」といいます。

「てこの原理」についてはここで詳しく説明することはできませんが、要するに「少ない力で大きなモノを持ち上げる」ことができるという原理です。


(図の出典)ウィキペデイア


投資の世界では、「少ない力」を「少ない資金」に置き換え、「大きなモノ」を「大きな利益」に置き換えて考えます。
つまり、「少ない資金で大きな利益を得ることが出来る効果」のことをレバレッジまたはレバレッジ効果と呼んでいます。

レバレッジとはーその2-

では、レバレッジとは具体的にどういう意味なのでしょうか。具体例を挙げて説明します。

レバレッジは一般には「レバレッジ○○倍」という表記の仕方がなされます。
例えば「レバレッジ100倍」とされている場合、10万円の元手資金で理論上1000万円分CFDの取引ができることを意味します。
「レバレッジ200倍」なら2000万円分取引できます。

そこで、CFD取扱業者(証券会社)の中では、「CFDは高レバレッジ」であることをウリにして個人投資家をCFDの世界に誘い込もうとしています。

しかし、「レバレッジ100倍」も「レバレッジ200倍」も基本的にはアマチュアの個人投資家にとってあまりメリットのあるものとは限りません。

例えば、本当にもし10万円の元手資金で「レバレッジ100倍」のCFDを1000万円分買ったとします。わかりやすく説明するために、10万円のCFDを100枚買うものとします。

この場合、10万円の価格だったCFDがもし1%下落し(10万の1%は1000円)、9万9000円になったらどうなるでしょうか。
この場合の損失は、理論上10万円です(1000円×レバレッジ100倍=10万円)。

この時点で売って損失を確定すれば、その人はその時点で元手資金ゼロの一文無しになります。
つまり、このことが頭にある人は10万の資金で100倍のレバレッジを効かせて1000万円分もCFDを買わないのです。

レバレッジはそこそこあれば足り、100倍も200倍もあっても現実上はほとんど無意味に近いということを理解しなければなりません。

証拠金(委託証拠金)とは

自分の手持ち資金(元手)以上の取引を行う場合でも、最低限の資金の差出が必要になります。
これを証拠金(必要証拠金)といいます。

例えば、証拠金率10%の100万円分のCFDの取引を行う場合、100万円の10%である10万円を証券会社に差し出す必要があります。

この証拠金に関しては、株の信用取引でもでてくる概念でした。ですから、信用取引を行ってきた人にはあえて説明はいらないかと思います。
例えば、株の信用取引の委託保証金が「約定金額の30%以上」と決められている場合、100万円の株式を買おうと思ったら30万円以上の委託保証金が必要とされていました。

ただ、信用取引に馴染みのない方には絶対おさえていなければならない概念です。

なぜ証拠金の提供が必要なのでしょうか。
何の資金も用意せずにCFDをやろうなんてムシがよすぎるので、少しくらい証券会社に資金を提供するのは当たり前と思う方もいると思います。

しかし、実はそれ以上の意味が証拠金にはあります。
それは、証拠金は損をした場合の担保という意味をもつのです。

つまり、もしあなたがCFD取引で損をした場合、損をしたあとに証券会社があなたに取立てをしたら取りっぱぐれを生じるおそれがあります。CFD取引をバクチ感覚で行い、持ち金をすべてはたいてしまったら、証券会社は自分が損をかぶらないといけなくなる可能性が生じます。
しかし、CFD取引をやってもらうことによって儲けを考えている証券会社が逆に損をしてしまいます。

そこで、損をしたら差し出された証拠金で埋め合わせてもらいますよ、ということで差し出すのが証拠金です。
つまり、証拠金というのは、証券会社が損をしないための仕組みであるとともに、無謀なCFD取引を行う個人投資家に対して無謀な取引をしないよう自覚を促し、CFD取引を行う資格のない無謀な投資家に退場処分を行う役割を担っています。

証拠金率とは

証拠金率とは、希望の額の取引を行う場合に証拠金をどれだけ差し出す必要があるかを表した百分率といいます。

というと非常に難しく感じますが、要するに証拠金率が10%の場合、100万円の取引をするときにはこの100万円の10%である10万円を証券会社に差し出す必要があるということです。

ただ、人間の思考は○○万円の○○%という思考はせず、10万円で証拠金率10%ということは100万円まで取引できるんだという思考をするはずです。

ちょっとややこしいですが、これは取引するたびに徐々に慣れてきます。
といいますか、資産運用で大損しない人はレバレッジを効かせて大博打のような取引はしません。特に1日の目標利益額を2~3万円程度に設定している人の場合は、証拠金として30万円用意すれば、あまり「証拠金率がいくらで・・・」なんていう計算はしなくなると思います。

ところで、この「証拠金率」と「レバレッジ」という概念はなんか似てない?と思った方はとても鋭いです。
実は、なんでわざわざ違う概念があるのだろうと思えるくらい、この両概念は同じことをいっているのです。

証拠金率10%というのは、つまり10分の1のことです。100万円分取引したかったらその10分の1の10万円証拠金として用意しなさいということです。
一方、10万円の証拠金を差し出してレバレッジが10倍なら、100万円分取引できます。

要は、10分の1(10%)という表現の仕方をするか、10倍と表現とするのかの違いしかない訳です。

なぜこのように同じような概念が2つもあるのかについては定かではありません。
ただ、証拠金率という概念は委託証拠金率という概念がもともと株の信用取引の世界に存在し、株取引を扱う証券会社ではこの証拠金率という表現のほうがなじみが深いためCFDでも用いられている気がします。

一方、金融大国の英米において多くの金融商品が開発され、ヘッジファンドなどはレバレッジを効かせて大もうけをしてきました。
つまり、レバレッジという概念は英米で用いられてきた概念であり(その証拠にレバレッジとは「leverage」という英語です)、それがどうも日本にも入ってきたように思われます。

そのため、日本では従来から用いられてきた「証拠金率」という概念と英米から入ってきた「レバレッジ」という概念が混在しているのではないでしょうか。

空売りとは

ロング・ショートとは

このロング・ショートという用語はFXと同じです。

ロングとは、CFDを買いから入ること。
ショートとは、CFDを売りから入ること。

FXをされている方もなんで買うことがロングで売ることがショートなのか、疑問に思っている方も多いと思います。

英語の「hot」が熱いという意味だけでなく「辛い」という意味を持っているように、英語で「long」が長いではなく「買うこと」を意味するといわれればそれまでです。
「long」が「買うこと、「short」は売ること。そう覚えるしかありません。

ちなみに、ヘッジファンドの手法で「ロング・ショート」という手法があります。
これは、割安な銘柄は買い、割高な銘柄は空売りするという手法です。そもそも買いポジションと売りポジションの両建てをすることによりリスクヘッジを行うため、ヘッジファンドと呼ばれるようになったといわれています。