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2009年10月25日日曜日

CFDとはーその1-

CFDとは、Contract For Differenceの略語です。和訳すると、「差金決済取引」ということになります。

すでにFXをされている方の中には、「ありゃ、FXも差金決済取引じゃなかったっけ?」とお思いの方も多いと思います。
そうです。FXも実はCFDなのです。CFDの為替版がFXなわけです。

CFDの為替版がFXということからすると「他にもCFDの○○版があるの?」と疑問に思った方はするどいです。実は、たくさんあります。

CFDというのは人間が考え出した金融商品のため、国際的あるいはある一国の国内において価格が上下する指数や商品であればあらゆるものが対象になります。ただ、各証券会社がどの種類のCFDを扱っているかの違いは証券会社ごとに生じます。

CFDとはーその2-

CFDとは前にも述べましたように、差金決済取引のことです。

ただ、一般的にいって、CFDはただ単に金融商品のひとつとして扱われています。
つまり、個別株を対象とするCFDなら「株式CFD」、株価指数を対象とするCFDなら「株価指数CFD」と呼ぶといった具合です。
*為替を対象とするCFDは「為替CFD」とは呼ばずに、「FX」と呼ばれています。

ここで押さえて欲しいのは、CFDというのは人間が考え出した「金融商品」だということです。
証券会社はこの「金融商品」を投資家に提供することにより儲けをだします。

とともに、より魅力的な「金融商品」にして投資家に売り買いしてもらえるように、様々なメリットを提供しています。
そのメリットについて、このブログでは個人投資家が本当の意味で使えるメリットを教示できればと思っています。

差金決済取引とは

CFDの構造を一言で説明しろと言われれば、あるCFDを
(1)安いところで買ってそれよりも高いところで売れば儲けがでる
(2)高いところで売ってそれよりも安いところで買い戻せば儲けがでる
ということです。
*ここでは説明をわかりやすくするために、手数料等の証券会社側の儲けや税金を無視して説明しています。

つまり、このCFDという商品の時間軸での価格差に着目して儲けをだすのがCFDです。

例えば、あるCFD商品を20万で買って21万で売れれば1万の儲けです。また、20万で空売りして19万で買い戻せば1万の儲けです。
この1万が「差金」です。

「金」額に「差」が出たところで「決済」することにより、儲けを出したり損失を確定することができる「取引」なので、「差金決済取引」。

CFD、CFDとアルファベットで説明されるととてもとっつきにくい感じがしますが、とのかく商品が「高くなったか安くなったか」にだけ着目すればいいと考えればものすごくシンプルな構造であることがおわかりいただけると思います。

こうやって構造をシンプルにすることによって、金融商品を扱うことに不慣れな個人投資家にも金融商品を買ってもらいたいとして考え出されたのがCFDです。

2009年10月24日土曜日

レバレッジとはーその1-

投資を始めたばかりの人でもよく耳にする「レバレッジ」。

FXやCFDをやるにあたってはこの「レバレッジ」が何なのかを理解しておく必要があります。この「レバレッジ」を理解しておくことで、資金運用の効率化を図ることができる反面、この理解を疎かだと大きな損失を被るおそれもあります。
絶対に理解しておくべき概念です。

さて、一般に「レバレッジ」とは「てこ」と訳されます。
しかし、厳密には「てこ」は英語で「lever」。この「lever」に「age」がつくことではじめて「レバレッジ」になりますから、厳密には「レバレッジ」は「てこ」ではありません。

では「レバレッジ」とは何なのかといいますと、それは「てこの作用」とか「てこ率」のことをいいます。要するに、「てこの原理」を用いて持ち金以上の資金運用を行うことを「レバレッジ」といいます。

「てこの原理」についてはここで詳しく説明することはできませんが、要するに「少ない力で大きなモノを持ち上げる」ことができるという原理です。


(図の出典)ウィキペデイア


投資の世界では、「少ない力」を「少ない資金」に置き換え、「大きなモノ」を「大きな利益」に置き換えて考えます。
つまり、「少ない資金で大きな利益を得ることが出来る効果」のことをレバレッジまたはレバレッジ効果と呼んでいます。

レバレッジとはーその2-

では、レバレッジとは具体的にどういう意味なのでしょうか。具体例を挙げて説明します。

レバレッジは一般には「レバレッジ○○倍」という表記の仕方がなされます。
例えば「レバレッジ100倍」とされている場合、10万円の元手資金で理論上1000万円分CFDの取引ができることを意味します。
「レバレッジ200倍」なら2000万円分取引できます。

そこで、CFD取扱業者(証券会社)の中では、「CFDは高レバレッジ」であることをウリにして個人投資家をCFDの世界に誘い込もうとしています。

しかし、「レバレッジ100倍」も「レバレッジ200倍」も基本的にはアマチュアの個人投資家にとってあまりメリットのあるものとは限りません。

例えば、本当にもし10万円の元手資金で「レバレッジ100倍」のCFDを1000万円分買ったとします。わかりやすく説明するために、10万円のCFDを100枚買うものとします。

この場合、10万円の価格だったCFDがもし1%下落し(10万の1%は1000円)、9万9000円になったらどうなるでしょうか。
この場合の損失は、理論上10万円です(1000円×レバレッジ100倍=10万円)。

この時点で売って損失を確定すれば、その人はその時点で元手資金ゼロの一文無しになります。
つまり、このことが頭にある人は10万の資金で100倍のレバレッジを効かせて1000万円分もCFDを買わないのです。

レバレッジはそこそこあれば足り、100倍も200倍もあっても現実上はほとんど無意味に近いということを理解しなければなりません。

証拠金(委託証拠金)とは

自分の手持ち資金(元手)以上の取引を行う場合でも、最低限の資金の差出が必要になります。
これを証拠金(必要証拠金)といいます。

例えば、証拠金率10%の100万円分のCFDの取引を行う場合、100万円の10%である10万円を証券会社に差し出す必要があります。

この証拠金に関しては、株の信用取引でもでてくる概念でした。ですから、信用取引を行ってきた人にはあえて説明はいらないかと思います。
例えば、株の信用取引の委託保証金が「約定金額の30%以上」と決められている場合、100万円の株式を買おうと思ったら30万円以上の委託保証金が必要とされていました。

ただ、信用取引に馴染みのない方には絶対おさえていなければならない概念です。

なぜ証拠金の提供が必要なのでしょうか。
何の資金も用意せずにCFDをやろうなんてムシがよすぎるので、少しくらい証券会社に資金を提供するのは当たり前と思う方もいると思います。

しかし、実はそれ以上の意味が証拠金にはあります。
それは、証拠金は損をした場合の担保という意味をもつのです。

つまり、もしあなたがCFD取引で損をした場合、損をしたあとに証券会社があなたに取立てをしたら取りっぱぐれを生じるおそれがあります。CFD取引をバクチ感覚で行い、持ち金をすべてはたいてしまったら、証券会社は自分が損をかぶらないといけなくなる可能性が生じます。
しかし、CFD取引をやってもらうことによって儲けを考えている証券会社が逆に損をしてしまいます。

そこで、損をしたら差し出された証拠金で埋め合わせてもらいますよ、ということで差し出すのが証拠金です。
つまり、証拠金というのは、証券会社が損をしないための仕組みであるとともに、無謀なCFD取引を行う個人投資家に対して無謀な取引をしないよう自覚を促し、CFD取引を行う資格のない無謀な投資家に退場処分を行う役割を担っています。

証拠金率とは

証拠金率とは、希望の額の取引を行う場合に証拠金をどれだけ差し出す必要があるかを表した百分率といいます。

というと非常に難しく感じますが、要するに証拠金率が10%の場合、100万円の取引をするときにはこの100万円の10%である10万円を証券会社に差し出す必要があるということです。

ただ、人間の思考は○○万円の○○%という思考はせず、10万円で証拠金率10%ということは100万円まで取引できるんだという思考をするはずです。

ちょっとややこしいですが、これは取引するたびに徐々に慣れてきます。
といいますか、資産運用で大損しない人はレバレッジを効かせて大博打のような取引はしません。特に1日の目標利益額を2~3万円程度に設定している人の場合は、証拠金として30万円用意すれば、あまり「証拠金率がいくらで・・・」なんていう計算はしなくなると思います。

ところで、この「証拠金率」と「レバレッジ」という概念はなんか似てない?と思った方はとても鋭いです。
実は、なんでわざわざ違う概念があるのだろうと思えるくらい、この両概念は同じことをいっているのです。

証拠金率10%というのは、つまり10分の1のことです。100万円分取引したかったらその10分の1の10万円証拠金として用意しなさいということです。
一方、10万円の証拠金を差し出してレバレッジが10倍なら、100万円分取引できます。

要は、10分の1(10%)という表現の仕方をするか、10倍と表現とするのかの違いしかない訳です。

なぜこのように同じような概念が2つもあるのかについては定かではありません。
ただ、証拠金率という概念は委託証拠金率という概念がもともと株の信用取引の世界に存在し、株取引を扱う証券会社ではこの証拠金率という表現のほうがなじみが深いためCFDでも用いられている気がします。

一方、金融大国の英米において多くの金融商品が開発され、ヘッジファンドなどはレバレッジを効かせて大もうけをしてきました。
つまり、レバレッジという概念は英米で用いられてきた概念であり(その証拠にレバレッジとは「leverage」という英語です)、それがどうも日本にも入ってきたように思われます。

そのため、日本では従来から用いられてきた「証拠金率」という概念と英米から入ってきた「レバレッジ」という概念が混在しているのではないでしょうか。

空売りとは

ロング・ショートとは

このロング・ショートという用語はFXと同じです。

ロングとは、CFDを買いから入ること。
ショートとは、CFDを売りから入ること。

FXをされている方もなんで買うことがロングで売ることがショートなのか、疑問に思っている方も多いと思います。

英語の「hot」が熱いという意味だけでなく「辛い」という意味を持っているように、英語で「long」が長いではなく「買うこと」を意味するといわれればそれまでです。
「long」が「買うこと、「short」は売ること。そう覚えるしかありません。

ちなみに、ヘッジファンドの手法で「ロング・ショート」という手法があります。
これは、割安な銘柄は買い、割高な銘柄は空売りするという手法です。そもそも買いポジションと売りポジションの両建てをすることによりリスクヘッジを行うため、ヘッジファンドと呼ばれるようになったといわれています。